2000/5/25   2つの工具でカギ開ける空き巣 ピッキング激増
読売新聞    共同住宅に被害集中「ディスクシリンダー型」要注意

先端を耳かき状にした細い鋼とピンセット状の2つの工具を使って
カギをいとも簡単にこじあける「ピッキング」と呼ばれる空き巣の被害が
激増、警視庁や東京都セキュリティ促進協力会の呼び掛けもあって
自宅のカギを付け替えるなど、防犯チェックをする家庭が増えている。
東京都内でピッキングの手口で空き巣や事務所荒らし、店舗荒らしなどの
被害にあったのは、昨年一年間で約6100件で、一昨年に比べ6倍近く増加した。
今年は4月末までで4400件と、昨年を上回るペースで被害が多発している。
ピッキングで狙われるのは一戸建てよりもマンションなどの共同住宅。
昨年の被害のうち空き巣は約3900件だったが、そのうち99%が共同住宅だった。
ピッキングに弱いカギは「ディスクシリンダー」と呼ばれるタイプ。
カギの側面にギザギザの凹凸があり、カギを差し込むと、板状の
出っ張りが引っ込んでカギが回転する仕組みになっている。
カギ穴が縦に「く」の字になっているものが多いという。
大手メーカの美和ロック(東京)では、「首都圏のマンションの7、8割が
タイプのままになっていると」見る。
美和ロック広報室によると、マンション全戸で一斉に交換するケースもある。
一戸当たりの出張料が割安になるのと、一層の防犯効果が期待されるからだ。
実際、マンションでの被害は、一戸だけでなく、同時に複数が被害に
あっているという。
警視庁によると、ピッキングの犯罪は圧倒的に中国人によるものが多く
2、3人から5、6人のグループで犯行を重ねているという。
同庁では「付け替え以外にも、補助錠を付ける事も有効。何よりも必ず
施錠することを忘れずに」と呼び掛けており、セキュリティ促進協力会や
各警察署で最寄のカギ屋さんの紹介もしている。