2000/8/24  上半期の刑法犯過去最悪 重要窃盗は30%増
朝日新聞    検挙率17%と低迷

今年上半期に県内であった刑法犯の件数が過去最悪となったことが
県警刑事総務課のまとめでわかった。空き巣などの重要窃盗は
同期に比べ30%以上も増加。とりわけ特殊工具のピッキングを
使った空き巣が激増している。刑法犯の発生件数に対する警察官
100人当たりの負担率は850件と、全国で1番重かった。相次ぐ
コンビニ強盗の未解決などが響き、刑法犯の検挙率は17%と低迷している。
警察庁は都道府県に取り締まり強化の徹底を指示しているが
刑総課は「捜査は機械化できないマンパワーの仕事。現状の
態勢では、市民の安全が脅かされかねない」としている。


2000/8/15  車両盗難増加に損保会社も泣く 支払い額急増 収益を圧迫
産経新聞    保険料上げの動き

損保会社が自動車の盗難増加に悲鳴をあげている。
自動車盗難に伴う保険金支払いが急増し、収益を圧迫しはじめており
業界団体の損保保険協会はプロジェクトチームを発足させるなど
本格的な盗難防止策に乗り出している。ただ、自動車盗難の背後には
高級車やRV車(四輪駆動車)を専門に狙う窃盗団の存在があるとみられ
手口は巧妙化する一方。損保業界では自己防衛策として
保険料値上げを模索する動きが出始めている。
ここ数年、盗難で損保会社全体で支払った保険金は9年度が約190億円
10年度が約240億円、11年度が約400億円と急増中だ。
自動車盗難にあった契約者が車両保険に加入していれば
キーのつけっ放しなどの過失があっても、原則的に保険金は
支払われるため「事態は極めて深刻」(大手損保)。
最大手の東京海上火災保険では「11年度の自動車盗難による
保険金の支払いは前年度の2倍近くになった」という。
警察庁によると、自動車盗難件数は平成2年から10年まで
毎年3万5千台前後で推移したが、昨年は4万3092台と急増。
今年1月から5月までは前年同期比26,3%増の2万1千99台で
年間で5万台を突破するのは確実という状況だ。以前は車を盗んで
時分で使ったり、国内業者に売りさばくのが多かったが
最近は暴力団や外国人が窃盗団を組織し、海外への売却目的で
車を盗むケースが多いという。


2000/8/15  ピッキング盗に捜査後手 刑法犯急増 検挙率は過去最低
朝日新聞    中国人容疑者3ヶ月でプロ化

日本の犯罪が急激に増えている。今年上半期の刑法犯事件は110万件を超え
検挙率は25,3%と過去最低に。検挙率は、殺人など凶悪事件では
なお高いものの、数字だけ見るとドイツやフランスよりも悪い。
大きな要因は、金属工具で錠を開ける「ピッキング」といわれる
空き巣狙いの急増で、あまりの増え方に警察も手が回らないのが
実情だ。ニューヨークでは警察官の大幅増員と徹底取り締りで
統計上は凶悪犯罪を減らした。警察庁でも捜査手法の抜本的な
見なおしが必要との声もでている。
東京都豊島区のマンションで1人暮らしをする女性(45)は、今でも
不安げだ。「また入られるじゃないかしら。」今年2月中旬
空き巣に入られパソコンや貴金属を盗まれた。
「ピッキング」だった。翌月、近くのマンションに侵入した容疑で
中国人の男(35)が警視庁目白署に逮捕された。余罪は確実なもので
71件とされる。被害額は約4千500万円に達すると見られている。
男は1998年に来日。昨年秋、テレビ番組でピッキングの手口を知った。
ごく一般的に使われている「ディスクシリンダー錠」を狙う手口だった。
中国人仲間に教わって試すと数秒で錠が開いた。男は金のこぎりの刃で
自分専用の工具を作った。わずか3ヶ月で盗みのプロになった。


2000/8/9  かぎ穴工作がカギ 接着剤を注入 木片詰め込む
毎日新聞    ピッキング盗 発覚まで時間稼ぎ

首都圏を中心に続発している「ピッキング窃盗」で
犯人グループが、かぎ穴に木片や異物を詰め込み、事件の発覚を
遅らせる巧妙な工作をしていることが警視庁捜査三課の調べで分かった。
盗んだ預金通帳を銀行に持ちこむまでの時間稼ぎとみられる。
印鑑がない場合でも、銀行印の印影まで偽造して現金を引き出す
ケースも続出、警視庁は金融機関にも警戒を呼び掛けている。
今年3月末の心や、東京都荒川区にあるビル3階の電気部品販売会社が
荒らされ、預金通帳と印鑑が盗まれた。翌朝出勤した社員が、かぎ穴に
キーが入らないのを不審に思い、ドアわきの壁を破って事務所に
入ったところ、こじ開けられた金庫を見つけた。ドアのかぎ穴には
接着剤が詰められていた。幸い発見が早かったため、盗まれた通帳で
現金が引き出されることはなかった。
しかし、昨年8月には、武蔵野市で夏季休業中の建設関係の
同業者協同組合事務所から、6通の預金通帳と実印が盗まれ
4つの銀行支店から10回に分けて預金計約4千万円が引き出された。
休業明けの前日、観葉植物に水をやるために組合役員(52)が
事務所を訪れていたが、ドアのかぎ穴にとがった木片が
詰まっていて、開けられなかったため、「変ないたずら」と
思い、そのまま帰宅していた。
また、約170件約2億3千万円の窃盗をしていたとして大阪府警が
5月に逮捕した中国人グループも、かぎ穴に接着剤を入れる手口だった。
一方、千代田区の飲食店経営者(62)は昨年7月、事務所から
約700万円と預金通帳3通を盗まれたが、銀行印は経営者が
持ち歩いていたため無事だった。しかし、犯人は通帳に押されていた
印影を家庭用簡易印刷機を使って払戻請求書に印刷し、2つの銀行から
計950万円を引き出していた。


2000/8/4  刑法犯、最悪の100万件超 ピッキング増加が目立つ
日本経済新聞    「捜査力が限界に」

今年前半の刑法犯の発生件数は前年同期より12万件増の
111万件余りに達し過去最悪となる一方、検挙件数は7万件減の
約28万件にとどまったことが三日、警察庁がまとめた「上半期の
犯罪情勢」で分かった。100万件を超えたのは初めてで、重要犯罪は
全罪種で増加した。特殊工具をカギ穴に差し込み、カギを壊さず
開ける「ピッキング」という手法を使った外国人窃盗や
高級自動車盗、ひったくりなどが急増しており、同庁は
「警察の捜査力が限界に達しつつある」と危機感を強めている。
同庁はこの日、各警察本部に対しピッキング侵入盗組、組織的な
自動車盗、少年のひったくりを「特定重要窃盗犯」に指定し
犯人と暴力団、外国人犯罪組織との関係を言及するほか
不審者に対する職務質問を積極的に実施し、犯行に使う用具の
発見に努めるよう求めた。
中でも増えたのが窃盗で、10万1千件(11,5%)増の約97万7千件。
空き巣、金庫狙い、事務所荒らしなどの侵入盗、自動車盗、ひったくりなどの
重要窃盗犯は約2万6千件(15,0 %)増えたが、検挙人数、件数は
それぞれ約1千3百人(10,9%)、約2万6千件(26,9%)減となった。
侵入盗で目立つのはピッキングえお使った窃盗で、東京都では
昨年後半約4千100件だったのが今年前半は6千300件余に増えるなど
首都圏、愛知県で急増した。検挙した犯人のほとんどは
中国人だったという。
自動車盗は今回初めて、キーなしの車の盗難がキー付きの車を
上回った。暴力団が高級車を狙い組織的な犯行を繰り返す
傾向が強く、車は海外に売り飛ばし資金源にしているとみられる。
殺人、放火など重要犯罪は1千余り増え約7千600件。


2000/8/2  ”ピッキング空き巣激増“ 狙われやすい共働き世帯
東京新聞     県南部に集中 自衛策の強化が”カギ“

耳かきのような金属製の器具を使って玄関のカギを
開ける、いわゆる「ピッキング」という手口の空き巣が県内でも
激増しているが、県警捜査三課の1日までの調べで
@被害は県南部のマンションに集中
A留守がちな平日の昼間が狙われやすい
と都心での共働きが多い”埼玉都民“の特徴につけ込まれている
実態が明らかになった。県警ではかぎを複数にしたり交換するなどの
自衛策を呼び掛けている。


2000/8/2  県内などでピッキング空き巣 中国人2グループ逮捕
埼玉新聞    112件自供、被害総額7178万円

県内を中心に都内、千葉県などでピッキング工具を使用して
シリンダー錠を開ける手口で空き巣を重ねていたとして
県警捜査三課と川口署、浦和署、浦和西署、蕨署、大宮署の
合同捜査班は1日までに、中国人の二グループ、5人を逮捕した。
5人は計112件の犯行を自供。合同捜査班が確認した被害総額は
約7178万円に上った。被害の中には、浦和市内の会社員宅の
約600万円相当の被害や東京都台東区の浅草ロック座の事務所の
現金約490万円などの高額被害もあった。
5人は、中国で養豚場の経営に失敗した借金の穴埋めのためや
「日本へ行けば金持ちになれる」と持ちかけられ、中国の密入国
あっせん組織「蛇頭」の手引きで密入国するなどしていた。
2つのグループはいずれも、都内の飲食点やディスコなどで知り合い
グループを形成。盗んだ金は、生活費のほか、入国時に蛇頭に
渡航費を払うため親戚などにした約130万円から450万円の
借金の支払いなどに使っていた。

2000/8/2  県内被害 上半期で1488件 昨年比2,4倍
埼玉新聞   9割が国道16号以南

県警捜査三課のまとめによると、今年1月から6月末までの
県内のピッキング工具を使用した空き巣などの被害は1488件に上り
昨年1年間の619件の役2、4倍に上ることが分かった。
県警では6月までに18グループ、34人を逮捕したが、うち29人が
中国人だった。今年の上半期の1488件のうち、国道16号以南で発生
したのは1352件と、全体の約91%をしめた。東西南北に分けてみると
県南部での被害は779件と全体の約52,3%を占め、次いで県西部が
398件と26,7%。県東部が266件、17,8%。県北部が45件と
最も少なかった。